「快適睡眠のすすめ」を紹介
本屋で見かけるたびに、一度ゆっくりと全頁読んでみたいと思いつつ、しかし、なかなか時間が取れずにそのままになっている本を紹介します。
このテーマに関しては何冊かすでに紹介していますが、この本もこれまでのモノ以上によい本です。
単に内容が充実しているというだけでなく、読みやすさも備えています。
時間がないことのいいわけにはならないですが、是非一読されてみてください。
岩波書店 のリリース、「快適睡眠のすすめ
自分の知らないものを購入するのは少しためらいがあるかもしれません。
しかし発売元は「岩波書店」です。
値段も「¥ 819」です。
きっとプラスになると思います。
科学的睡眠
人間は人生の中で1/3?1/4は睡眠に時間を費やしており、その重要
性はとても高いと思う。また臨床の中で患者さんと話をしていると不眠の症
状というのを持っていることが多い。体感的にうつの方の7?8割は不眠を
訴えているように感じる。
ここから考えると睡眠についての基礎的な知識は臨床をしているととても
必要になってくる。そういう基礎知識を十分すぎるほど補ってくれる本書は
臨床家にとって必読ではないかとまで思うぐらい良い本である。
本書の前半・中盤ぐらいまでは、睡眠のメカニズムについての説明がなさ
れている。今までREM睡眠・nonREM睡眠ぐらいのことしか知らなかった
が、もっと複雑で多岐にわたる解説がなされており、とても勉強になるところ
であった。特に夜の眠気だけではなく、昼間の眠気についても解説されてお
り、それが生物リズムから説明されているところは面白かった。
後半では、どのようにしたら快適な睡眠を取れるのを色々と書いており、
初めて聞く方法などもあり、目からウロコが落ちる思いであった。方法やそ
の根拠については本書に詳しく書いてあるので、また参照してもらえたら良
いと思う。一つだけ挙げると「お昼に30分以内の軽い睡眠を取る」という
のがあり、意外な感じも受ける。が、生物リズム上昼の2?3時ごろに眠気
を催すようで、そこで軽い睡眠を取ることでリズムが安定し、睡眠後の作業
効率や創造性、QOLなどが向上する結果となるようである。
このことから企業や会社では2?3時に睡眠休憩を作る方が企業成績も上
がるのではないかと思うが、こういうシステムを採用しているところはあま
りないのではないかと思う。もしこれを見た企業労務担当者さんがいたら、
是非このシステムの導入を検討してもらえたらと希望する。
説得力があります。
他の方レビューでも書かれていましたが、非常に学術的な内容で、睡眠に関する様々な研究の結果がくわしく掲載されています。他の睡眠に関する本では、「こうするのがいい」と書かれていてもそれを裏付けるデータがなかったり、あっても簡単に述べられているだけであることが多いと思いますが、この本ではそのデータを読者自身がきちんと確認できます。
この本の中にも効果的な仮眠の効果や短眠について述べられていますが、根拠がわかるので自分の生活に合わせて応用することもできると思います。
睡眠に関するきちんとした知識を得たい人にはぜひお勧めします。
昼寝のすすめ
睡眠に関する知識について、網羅的に解説した著書である。まず、レム睡眠の臨床試験から、年代別性別の眠りの深さ・性質を解き明かす。議論はそのままサーカディアンリズムという眠さの一日周期における眠気へと移行する。その結果、人には食事などの要因にかかわらず、約12時間周期で眠気が訪れることを示す。ここで私の今までの悩みが一気に解決した。すなわち毎日午後眠くなるのは、怠け等による自己の姿勢にあるのではと辟易していたのだが、万人が生理的に経験する眠気だということが理解できたのだ。
さて、ここが本書の真髄であろうが後半部分は昼寝の方法である。ここでは理想的な昼寝の方針を得ることができた。昼寝の時間については特に参考になった。その時間については本文に譲る。
他に、仮眠の取り方や、休憩の取り方などの議論は、企業の危機管理計画立案の参考にもなろう。
